くらしくらぶの実例紹介

#03厚別の家

厚別の家

「このまま我慢し続けるの…?」

中古住宅をリフォームして暮らすこと15年。子どもが独立して賑やかだった家の中も静かになり、スペースも少々持て余し気味。数年後には定年退職を迎えることもあり、改めて住まいについて考えたIさん。「それまで住んでいた家は中古住宅を購入したものなので、どんなにリフォームしても自分の思うようにはならないんです。階段や柱の位置が動かせないとか、扉が邪魔でベッドが置けないとか、いろんなことに不自由を感じながらも我慢して暮らしていました」。築年数の経過とともに生じる不具合、とくに冬の寒さは家の中での行動範囲を狭め、Iさんの気持ちを憂鬱にしていました。「寒いと廊下に出るのも2階に行くのも億劫になって、ストーブのある居間から出られなくなるんです。何年か後に定年して家に居るようになったとき、ストーブを背にテレビばかり見ている自分を想像してゾッとしました」。
このまま我慢していてはいけない。多少負担が増えたとしても、今の家を処分して自分にとって住みよい家を一から建てようとIさんは心を決めたのです。

厚別の家

「私が建てる、私の家なのに…」

大手ハウスメーカーを中心に住宅展示場やオープンハウスを見学し、話を聞くこと20社以上。その中の数社にはプランの相談をして、契約直前まで話を進めていたところもあったそう。リビングやキッチン、収納など間取りのパーツを入れ替えながら、パズルのピースを合わせるように「これはどうですか?じゃあこれは?」と、担当者がパソコンで次々プランを提案してくれる。「でもそれだと、決められたパーツの中で、配置や組み合わせを変えるだけ。できるものにも限界があって…」。Iさんの要望も叶わないことが多く、気づけば会社側の提案を受け入れてばかり。「これじゃ少しも楽しくありません。私の家なのに…また我慢するの?って思いました」。
我慢せずに暮らすための家づくりが、これでは本末転倒です。思うに任せない状況を娘さんに話すと、「友だちが古い家のリフォームを建築士さんにお願いして、素敵にしてもらっていたから、お母さんも一度相談してみたら?」と、勧められたのが平岡ベース。リフォームした家の写真を見ると「とてもセンスがよくてステキでした。ずいぶん古い家だったはずなのに、まったくそうは見えなくて驚きました」

厚別の家

「不自由は全て解消!しあわせです♪」

「とにかく話を聞いてみよう」と、娘さんと一緒に平岡ベースを訪ねたIさん。最初は家づくりのプロセスが、それまで話を進めていたハウスメーカーや工務店とは異なり、よくわからなかったこともあって、「正直ちょっと不安でした。でもそれは最初だけ。実際に担当の松山さんと会ったときに、設計料やコーディネート料など、お金の話も家づくりの進め方もきちんと説明していただきましたから。あとは私が伝えた要望をどのように叶えてくれるのか、プランの出来上がりが楽しみでした」。
設計にあたってIさんがリクエストしたのは、寒さへの備えとワンフロアでコンパクトに暮らせること。ドアの開け閉めが少なく、掃除がラクにできることなど。提示された図面にはその全てが反映され、期待以上の出来上がり。「寝室からリビングやキッチン、その奥の洗面所まで、ドアも開け放したままなので、気持ちよくスーッと動けて掃除もラク。朝日があたって壁にできる影も感動的にキレイですし、キッチンに居ても気持ちがいいので、楽しくお弁当作りができます」と嬉しそう。一緒に暮らすネコたちも階段の窓から外を眺めたり、日だまりで丸くなったり、気持ちよく過ごしているそう。「玄関の土間を広くしてイヌの居場所も用意したのですが、彼女は庭の方がいいみたいで…それだけがちょっと残念かな(笑)」。家の横には段差を生かしたロックガーデンがあり、その一角で愛犬がのんびりお昼寝をしていました。

厚別の家

COMMENTらしい、くらしかなえるヒント

From くらしくらぶ From くらしくらぶ
――くらしくらぶからひとこと担当 / 松山

「初めてお会いした時から、Iさんは住みたい空間のイメージがハッキリしていて要望が的確でした。過去にリフォームも経験して、気を付けるべきこともよくご存じですから、不安なく家づくりをしていただくには、どうしたらいいかを考えました。今回、設計は平岡ベースを知るきっかけになった家を手がけた富谷さん、施工は富谷さんとは旧知の間柄の福島工務店さんですが、お願いした一番の理由は信頼関係です。担当の北本さんは福島工務店のなかでも、富谷さんと仲がよく、あうんの呼吸で話せる人。大工さんとの打ち合わせもスムーズですし、細かなところまでサポートしてもらえるので安心でした」

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From ARCHTECT From ARCHTECT
――建築家からひとこと富谷洋介建築設計 代表 富谷洋介さん

「敷地の東西で1mほどある段差を生かして低い地面に玄関をつくり、緩やかな階段で半階上がったところにLDK+寝室エリアを提案しました。東西に細長い建物は、敷地の南を広く開けることで大きな庭と駐車スペースをゆったり配置。LDKは大きな掃き出しガラスで南面に正対するため、庭も含め空間以上の広がりを感じられます。生活に必要なスペースを極力コンパクトにまとめ、省エネルギーであること、心地よく永く使われることを目指しました。ゆったりした段差が4層をつなぐ小さな住まいは、お施主様のライフステージに対して本当に何が大切かを、一緒にじっくり見つめ直すことで結実した計画です」

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厚別の家

DATA

  • 木造2階建て
  • 延床面積/21.8坪
  • 設計/富谷洋介建築設計
  • 施工/福島工務店

今回お手伝いしたこと

  • ●建築家コーディネート
  • ●工務店コーディネート

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