コーラより優秀?!あの食材が水回りの掃除に使えるの知ってた?

最近、ネットを中心に「コーラ」を使った掃除法が話題となっています。

 

それは、コーラに含まれる炭酸成分が、シンクやトイレに付着した水垢を分解する作用があるためです。しかし、コーラには着色料や糖分がかなり多く、しっかりとコーラを洗い流さないと、シンクやトイレに色素が沈着したり、べたべたしたりしてしまうので、注意が必要です。

 

今回は、そんな話題のコーラよりも水回りの掃除に適している身近な食材をご紹介します。

ジャガイモには、石鹸と同じ作用を持つ成分が含まれている

その食材とは、肉ジャガやカレー、ポテトサラダといった定番の家庭料理に使われる「ジャガイモ」

 

ジャガイモに含まれる「サポニン」という成分には、石鹸などと同じように界面活性作用があるため、汚れを包みこんで落としてくれるのです。実はジャガイモは、昔から天然洗剤として、水回りの掃除に役立ってきました。ジャガイモを料理した後、むいた皮やゆで汁を捨てるのは、もったいない!

ジャガイモの皮やゆで汁を使った水回り掃除法

では、ジャガイモの皮やゆで汁を使って、どのように掃除すれば良いのでしょうか?具体的にお伝えしましょう!

 

・ジャガイモの皮でシンクや鏡がピカピカに!
ジャガイモの皮の内側の白い部分でシンクや鏡をこすります。その後、水で洗い流してから乾拭きすれば、シンクや鏡はピカピカに!さらに、被膜を形成するため、水垢の付着防止や鏡のくもり止めにも役立ちます。

 

それに、タワシなどの固い材質のものでこすると、シンクに傷が付いてしまう恐れがありますが、ジャガイモの皮であればそのような心配もいりません。

 

・こびりついた茶渋もすっきり!
コップにこびりついた茶渋も、ジャガイモの皮でこするだけで落ちます。

 

水筒にこびりついた茶渋を落とすには、お湯とジャガイモの皮を1個分ほど入れて、ふたを閉めて強く振りましょう。水で洗い流せば、すっきりきれいに!水筒のような洗いにくい筒状のものでも、この方法で茶渋を除去することができます。

 

・ゆで汁で床拭きすれば、赤ちゃんやペットがいても安心!
ジャガイモのゆで汁を少し冷ましてから雑巾に含ませ床拭きをしてください。ゆで汁が汚れを吸着するため、水よりも汚れ落ちが良いです。ジャガイモのゆで汁のため、赤ちゃんやペットが床をなめても問題ありません。

レモンやミカン、大根も掃除に使える!

また、ジャガイモ以外にも、掃除に使える食材は他にもあります。

 

レモンやミカンなどの柑橘系果物の絞り汁に含まれるクエン酸は、水垢や石鹸カスに効果を発揮。さらに、皮にはリモネンという油を分解する成分が含まれているため、シンクやガスコンロといった油が飛び散るキッチンの掃除にも最適です。

 

レモンやミカンなどの皮をスポンジ代わりにして油汚れを拭き取れば、汚れが落ちるだけでなく、除菌・消臭効果もあって、柑橘系の香りでキッチンが爽やかな空間に!

 

あと、大根の絞り汁には、洗浄と漂白作用のあるジアスターゼとう成分が含まれています。窓や壁にこびりついたタバコのヤニ汚れや障子の黄ばみに効果的。絞り汁をスプレーボトルに入れて吹きかければ、見違えるほど白くなります。

 

このように、皮などの食材の廃材を上手く活用することで、きれいな水回りを保つことができます。経済的なのはもちろん、安全で環境にもやさしいのが良いですね。今日から、天然洗剤を使った「エコ掃除」を始めてみませんか?

 

筆者:中西直美/片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。■HP:http://kireini-naro.com/