食器棚はカビだらけ?カビ発生を防ぐ食器棚整理のポイント
梅雨を迎え、カビが発生しやすい時期に突入しました。意外に見落としがちですが、換気しにくい食器棚もカビの温床です。
日常的に食器にカビが付着してしまうような状況であれば、不衛生で健康に害を及ぼす可能性があることは言うまでもありません。家族の健康を守るためにもカビを寄せ付けない食器棚にしたいものですね。
そこで今回は、カビ発生を防ぐための食器棚整理の整理術をご紹介します。
あなたの家の食器棚はカビにとって最適な繁殖場所かも……!
まず、カビ発生の3大要因をチェックしてみましょう。
1.湿度70%以上
2.温度20℃~30℃
3.栄養源が豊富にある
食器棚は、キッチンの水回り近くに設置されていることが多く、湿度が高い上に、煮炊きの高温でカビが好む高温多湿の環境に。そんな食器棚に、食器が詰め込まれた状態だと空気の循環ができず、湿気が溜まりやすくなります。
そこに、食べカスやホコリが溜まっていようものなら、あなたの家の食器棚は上記3大要因を見事に満たしていることになります。
食器棚のカビ発生を防ぐ2つのポイント
以上のカビ発生の3大要因を踏まえると、カビの繁殖を防ぐポイントは以下の2点に絞られます。
・湿気を溜めない食器の整理収納と定期的な換気
・栄養源の食品カスやホコリの除去
では、上記2つの「カビの繁殖を防ぐポイント」をどのように実践すれば良いのでしょうか?具体的に解説しましょう。
【湿気を溜めない食器の整理収納と定期的な換気】
まず、食器棚から食器をすべて取り出します。そして、食器の量を使う分だけに減らします。量の目安は、家族分+2客分程度。最近、全く使っていない食器は、この際に処分しましょう。
収納するときは、空気の流れを良くするために食器を重ねる量を少なくし、食器と食器の間隔を1~2cm程度開けてください。あと、大切なのが、食器棚の扉を毎日、数時間解放して換気すること。また、食器棚自体を壁から5cmほど離して空気の流れを作りましょう。その隙間に新聞紙を筒状に丸めたものを置いておくと除湿剤代わりになります。
【栄養源の食品カスやホコリの除去】
食器は表側だけでなく、裏側も洗い残しがないかチェックしましょう。意外と裏側が油汚れで黒ずんでいることが多いものです。汚れや食べカスが付いていたら洗剤で洗い、水分を十分に乾燥させましょう。
食器棚の四隅に溜まったホコリは、乾拭きして取り去ります。汚れがなくなった状態で、食器に付いても安全な除菌用アルコールを用いて食器棚内部を天井や側面も含めて拭いておくと、殺菌されてカビが死滅します。アルコールは速乾性があるため、二度拭きの手間が省けて便利です。
また、食器棚に開封した乾物や菓子類を入れて置くと、カビの栄養源である食品カスの元となります。開封した食品は冷蔵庫に収納するようにしましょう。
食器棚を整理整頓して清潔な水回りを保とう!
食器棚を整理整頓すれば、カビ繁殖の防ぎ、健康被害を心配することもありません。清潔な水回りを保つためにも、ぜひ、一度、試してみてください。
筆者:高橋和子/掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。■HP:http://felicia-lab.jp