毎月の水道代を節約する「節水テクニック」
税金や保険料の上昇で家計の負担が増加傾向にある今、毎月の水道代はできるだけ抑えたいものですよね。節水は、夏場の水不足対策にもつながるため、家計にも環境にもやさしい取り組みといえます。
今回は、ちょっとした工夫で毎月の水道代を節約できる「節水テクニック」をご紹介します。
うっかり水を出しっぱなしにすれば、家計の損失は計り知れない
水道代を節約するためには、何に水を多く使用しているのかをチェックすることがポイント。一般家庭の水使用の割合は上記の図の通りです。場所で言うと、やはりトイレやお風呂、キッチンの割合が多いことがわかります。
ちなみに、3分間ずっと水を出しっぱなしにすると、36リットルもの水が流れてムダになってしまうことをご存知でしょうか?計算上、たった3分で約300円の損失です。お風呂やキッチンで、うっかり水を何時間も出しっぱなしにすれば、家計の損失は計り知れません。水を多く使用するところでの節水対策は急務といえるでしょう。
トイレ、お風呂、キッチンで使える節水テクニック
それでは、具体的な節水テクニックをご紹介しましょう。
【「トイレ」の節水テクニック】
「大・小」のレバーを使い分けることが基本です。意外と「大」だけを使用する人が多いですが、「大」の水の量は約8リットルで、その水道代は約3円前後。一方、「小」は約6リットルです。水の使用頻度が高いトイレでは、毎回「大」と「小」のレバーを使い分けるだけで水道代の節約につながります。
【「お風呂」の節水テクニック】
シャワーを節水しましょう。シャワーを15分間使用した水の量は、浴槽1杯分にも相当します。1人で15分のシャワーを毎日使用したとすると、水の量は1か月で5,400リットル。水道代は約2,000円にも上ります。家族の人数を考えれば、シャワーの節水は水道代の節約のためには必須です。
シャンプーをしているときは、シャワーをこまめに止めるなどして、流しっぱなしを防止しましょう。対策としては、50%節水できる「節水シャワーヘッド」の使用がおすすめです。また、お風呂の残り湯を洗濯水として有効利用することを忘れずに。
【「キッチン」の節水テクニック】
毎食後、食器を洗うために大量の水を使用しているかもしれません。食器を洗う際は、水の流しっぱなしを防ぐために、洗い桶で溜め洗いが基本です。
1.水で洗う前に、古布や新聞紙を小さく切ったもので食器の汚れを拭き取ります。
2.水で洗う順番は、汚れが軽い食器から。油汚れのついた食器は最後に洗いましょう。
3.頑固な汚れやこびりついた汚れは、つけ置き洗いに。
なお、食器洗浄機を使用すると、手洗いの水の量の約1/10で済みますので、大幅な節水が期待できます。
水漏れは、最も“もったいない
今回ご紹介した節水テクニックを続けることで、水道代の節約につながります。
しかし、節水を続けても水道代に変化が見られない場合は、水漏れが起きているかもしれません。水漏れは、最も“もったいない”結果を招きます。水漏れが疑われるときは、信頼できる「専門業者」に、一刻も早く相談しましょう。
筆者:高橋和子/掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。■HP:http://felicia-lab.jp