年末に慌てない!大掃除がラクになるキッチンの“プレ大掃除”

11月に突入し、もうすぐ大掃除の時期を迎えます。ただ、「大掃除だから」と張り切って家の中を掃除し始めると、かなりの重労働のために精神的にも肉体的にもダウンしてしまいがち。それでは、せっかくの楽しい年末年始が台無しになってしまいます。

 

そこで今回は、年末になって慌てないために、今から始める“プレ大掃除”と題して、大掃除がラクになるキッチンの掃除術についてご紹介します。

油汚れがべっとり!換気扇とガスコンロには「付け置き洗い」がベスト

キッチンは、家の中で最も掃除するのが大変な場所と言っても過言ではありません。換気扇やガスコンロにこびりつく油汚れ、シンクに溜まる水垢。それに加え、キッチンには食品や調理器具、食器、洗剤などが混在していてモノが溢れかえっていることもしばしば。

 

いざ、掃除しようにも億劫になってしまうかもしれませんが、キッチンの中でも最も手強い「換気扇」と「ガスコンロ」を今のうちに掃除しておけば、年末の大掃除がグッと楽になります。

 

油汚れがべっとりこびりついている換気扇とガスコンロの五徳を少しでもラクに掃除するには「付け置き洗い」がベスト。

 

【用意する物】
・段ボール箱
・ゴミ袋
・歯ブラシ
・重曹1カップ(200g)
・セスキ水(スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ小さじ2分の1杯+水200cc)
・ゴム手袋

 

【手順】
1. 段ボールの内側にゴミ袋を装着し、熱いお湯を注ぎます。※段ボールの底(角)を一か所切っておくと排水を流すのに便利です。
2. ゴミ袋の中に重曹を溶かし入れます。
3. 換気扇やガスコンロの各パーツを30分ほど浸します。
4. 約30分後、それぞれのパーツを取り出して歯ブラシで汚れをこすり落とします。
5. 頑固な汚れにはセスキ水を吹きかけ、歯ブラシでこすり落とします。

 

このように、油汚れに効果的な重曹とセスキ水を使用し、お湯で付け置きすることで、しつこい油汚れは落ちやすくなります。汚れが取れたら、綺麗なお湯で洗い流しましょう。掃除の際に出た排水は、あらかじめ切っておいた段ボール横の底(角)からゴミ袋を少し出し、その部分をハサミで切って排水溝に流せばシンクが汚れずに済みます。

 

ゴム手袋を使えば手荒れ予防にもなりますし、こびりついた油汚れにも躊躇なく立ち向かうことができるので、しっかりと掃除することができるでしょう。

付け置き洗いの間に「拭き掃除」と「キッチン整理」を

そして、換気扇やガスコンロの五徳を付け置き洗いしている間にキッチンの拭き掃除をしましょう。古くなったタオルや布を用意しておくと便利です。汚れたら使い捨てれば良いので、洗う手間が省けて時短につながります。

 

換気扇のフードやガスコンロ回りには、セスキ水を使って汚れを拭き取っていきます。シンクや調理台などの水回りには、水垢に効果的なクエン酸水(クエン酸小さじ1+水200cc)を使いましょう。

 

その際、キッチンに置かれている調理器具や調味料、洗剤のチェックを。使用していない調理器具や洗剤、賞味期限の切れている調味料や食品があれば捨ててください。モノを減らせば減らすだけ管理することがラクになり、掃除しやすくなります。

今から計画的に掃除を始めれば、年末の大掃除がラクになる!

「大掃除」だからといって、すべての家の掃除を 12 月にまとめてする必要はありません。今から計画的に掃除を始めれば随分とラクになります。

 

気持ち良く新年を迎えるためにも、今からキッチンの”プレ大掃除”始めてみませんか?

 

筆者:中西直美/片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。■HP:http://kireini-naro.com/