実は汚い?!トイレタンクをきれいにする掃除術
「きちんとトイレを掃除しているのに、なぜだかすぐに汚れてしまう」。こんなこと、ありませんか?実は「トイレタンク」が原因かもしれません。
今回は、トイレタンクをきれいにする掃除術をご紹介します。
掃除していないトイレタンクの中は黒カビで真っ黒かも……
毎日のようにトイレ掃除する人も、意外と見落としているのがトイレタンクの内側。もしかしたら、トイレタンクの中を見たことがない人もいるかもしれませんね。
しかし、トイレタンクの内側は、3か月も放置しておくと黒カビが生え、水アカ汚れがビッシリと付着し、悲惨な状態に。そのまま何年も掃除しないで放置していると、トイレタンク内は黒カビで真っ黒。ヘドロが溜まり、悪臭の原因になります。なお、黒カビは肺炎やぜん息、アレルギーといった病気を引き起こす恐れもあるため、見過ごすわけにはいきません。
どんなに便器を掃除しても黒いスジ状の汚れがすぐ付いたり、悪臭がなかなか取れなかったりする場合は、トイレタンクを掃除してみることをおすすめします。
トイレタンクをきれいにする効果的な掃除術
それではトイレタンクをきれいにする効果的な掃除術をご紹介しましょう。
【用意するもの】
・スポンジ
・古歯ブラシ
・柄が細長いブラシ(水筒を洗う用など)
・中性洗剤
・重曹
・ゴム手袋
・耐水性サンドペーパー
【トイレタンクの掃除手順】
1.手を洗う「水受け」が付いているトイレタンクの場合、水受けに重曹を振りかけ、水に濡らしたスポンジで擦り洗いをします。粒子が細かい重曹は、研磨剤としても大活躍。陶器に傷を付けずに水アカを落とすことができます。ただ、重曹は溶け残りやすいため、汚れが取れたら水でよく洗い流しましょう。
2.止水栓を閉めます。レバーを回すだけで、トイレタンク内の水をすべて排水できます。
3.トイレタンクの蓋を外します。なお、トイレタンクは「タンクの上に水が流れるタイプ」と「蓋のみのタイプ」の主に2種類。「蓋のみのタイプ」では、真上に持ち上げるだけで簡単に外すことができますが、「タンクの上に水が流れるタイプ」では、蓋とタンクが給水ホースでつながっているため、給水ホースを蓋から外す必要があります。説明書を確認しながら取り外してください。
蓋を外したら、中性洗剤を付けたスポンジで蓋の内側をこすり洗いしましょう。細かいとこは古歯ブラシでこすります。水洗いするか、濡れた雑巾でよく拭き取り、仕上げに乾いた雑巾で拭き上げます。
4.次に、トイレタンクの内側を掃除します。スポンジでタンク内側の広い面をこすり、細長い柄のブラシと歯ブラシでパイプや部品の汚れを落とします。トイレタンクの内部は、樹脂製やゴム製の器具を多く使用していますので、破損しないように擦り洗いを。
底の汚れもブラシでこすり洗いし、汚れが取れたら止水栓を少しだけ緩め、給水パイプから水を出して洗剤を流しましょう。そして、洗浄レバーを回して水を流してください。なお、固まった水アカなどの頑固な汚れは、水で少し濡らしたサンドペーパーで擦り落とすと効果的です。
5.最後に、トイレタンクの外側を拭けば、掃除完了。ハンドルレバーも乾いた布で拭くとピカピカになります。
トイレタンクの掃除には細心の注意を払って
ちなみに、カップ1杯程の重曹を粉のままトイレタンクに入れて、6時間ほど放置してから水を流せば、トイレタンクの汚れを予防することができます。外出前や夜寝る前など、数時間トイレを使用しない際に実践してみてください。目安は月に1度。重曹の消臭効果や汚れ分解効果で、黒ずみや輪染み予防につながります。
このようにトイレタンクを小まめに掃除すれば、トイレ自体をきれに保つことができます。ただ、トイレタンク内は、細かい部品も多いため、掃除には細心の注意を払いましょう。誤って破損させてしまうと、水が止まらないといったトラブルのもとに。
自分でトイレタンクを掃除する自信がない人は、無理をしないで専門業者に依頼してみましょう。
筆者:高橋和子/掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。■HP:http://felicia-lab.jp