実はカビの温床?!家庭でできる浴室乾燥機のお手入れ方法

雨続きや曇りがちの日に何かと便利な浴室乾燥機。最近では、浴室乾燥機が備え付けられている家が増えていますが、掃除やメンテナンスをしたことがあるでしょうか?

 

浴室は清潔に保ちたい場所。今回は、浴室乾燥機のお手入れ方法をご紹介します。

汚れたままの浴室乾燥機を使用すれば浴室内にカビをまき散らすことに!

湿気とホコリがたまりやすい浴室乾燥機内部はカビの温床になりがち。そのまま放置しておくと、浴室乾燥機を使用するたびに浴室内にカビ胞子をまき散らすことになります。身体をきれいにするための浴室でカビに汚染するなんて、絶対にあってはならないことですよね。

 

なお、カビの種類としてはアスペルスギルスとトリコスポロンが挙げられ、これらのカビ胞子を吸い込めば、アスペルスギルス症肺炎やトリコスポロン夏型過敏性肺炎を発症する恐れがあるため、注意が必要です。

 

また、浴室乾燥機もエアコンや空気清浄機と同じく、フィルターの目詰まりなどで運転効率が落ちれば光熱費がかさむことに。それに、メンテナンスが行き届いていないと、涼風・換気・暖房・乾燥の多機能を効率良く使用できず、故障の原因にもつながります。

浴室乾燥機を掃除するポイントは「ホコリの除去」

浴室乾燥機を掃除するポイントは、ホコリを取り除くこと。掃除機で吸い取りましょう。なお、家庭で掃除できる箇所は外側カバー・ファン(ルーバー部分)・フィルターの3箇所です。

 

【掃除前の準備】
・安全のため、浴室乾燥機が停止していることを確認。
・感電防止のため、電源やブレーカーを切る。
・天井に埋め込み式の場合は、安定した踏み台を用意。

 

【準備するもの】
・ゴム手袋
・中性洗剤
・雑巾
・掃除機
・掃除棒(割り箸に布を巻き付け、輪ゴムでとめたもの。細かいところの掃除に使いましょう)

 

【掃除法】
1.外側カバーを外す前に掃除機でホコリを吸い取ります。細かいところのホコリは掃除棒を使って除去してください。

 

2.外側カバーを外し、その中にあるフィルターを外します。

 

3.外側カバーは、水で薄めた中性洗剤に浸した雑巾で軽く拭きます。その後、洗剤成分を残さないように、よく水拭きし、最後にから拭きして仕上げます。

 

4.ルーバー部分は、水で薄めた中性洗剤を浸した雑巾で汚れを落とし、洗剤が残らないように乾いた柔らかい布でよく拭き取ります。

 

5.外したフィルターは、掃除機でホコリを吸い取ります。中性洗剤を薄めたお湯の中に浸けて軽く振り洗いをし、お湯で洗浄します。よく乾燥させてください。

 

6.最後にフィルターやカバーを取り付け、ブレーカーを入れます。

 

【注意事項】
・直接お湯をかけて洗うのは、故障の原因になります。絶対にしないように。
・拭き掃除は力を入れすぎると傷がつき、コーティングが剥がれてしまうことがあります。
・本体に戻すときは、完全に乾いてからにしましょう。水気が残っていると、故障の原因になります。

日々の掃除が最高のメンテナンス!浴室乾燥機を良い状態で長く使用できる

浴室乾燥機の掃除をこまめにしていると、衛生的な環境を保つことができるのはもちろん、運転効率が上がります。

 

浴室乾燥機を良い状態で長く使用できることにつながりますので、日々の掃除が最高のメンテナンスといえるでしょう。

 

筆者:高橋和子/掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。■HP:http://felicia-lab.jp