放置すればカビの原因に。浴室天井の結露を防ぐには?

寒い冬、お風呂に入っていると天井から冷たい水滴が落ちてきて、ヒヤッとした経験はありませんか?

 

その水滴の正体は、浴室天井の結露。これを放置しておくと、カビの原因にもなりえます。

 

そこで今回は、浴室天井の結露を防ぐ方法をご紹介しましょう。

浴室の天井にカビが発生すれば、胞子が浴室全体にばらまかれることに

浴室の天井に付着した水滴は、湯船やシャワーなどからの湯気が結露したもの。寒い季節は、浴室内と外気との寒暖差が大きいため、結露ができやすいのです。「朝になれば、浴室の天井や壁全体が結露で濡れている」といったこともあるでしょう。

 

しかし、結露をそのまま放置すると、カビや水アカの原因に。浴室の天井にカビが発生すれば、胞子を浴室全体にばらまかれ、せっかく清潔にするための入浴も台無しになります。

 

さらに、カビには根があるため、一度発生してしまうと、表面をきれいに拭き取ったとしても根絶するのは難しくなります。「カビの胞子を吸い込みながら入浴」なんて恐ろしい状況にならないためにも、浴室天井の結露は日ごろから防ぐようにしましょう。

浴室天井の結露を防ぐ5つのポイント

1.冬季は、ヒーターや浴室暖房機を使って入浴前に浴室内を温めておきましょう。冷え切った浴室で、お風呂の蓋を開けたりシャワーを出したりすれば、一気に湯気が立ち上って天井に結露ができてしまいます。

 

2.冬季の入浴中は、換気扇を回すのはNGです。換気扇によって吸い込まれた湯気で換気扇内や天井裏が濡れてしまえば、外気との寒暖差で大量の結露となります。

 

3.入浴後は、湯船のお湯を抜いてしまうか、蓋をしっかりと閉めましょう。そのうえで、窓を開け、換気扇を回します。2時間以上を目安に、浴室内を乾燥させてください。

 

4.スクイジーや身体を拭いたバスタオルで、浴室内に残った水滴を拭き取りましょう。天井などの手が届かない部分には、雑巾をセットした伸長式のワイパー(床掃除用)が便利です。

 

5.浴室天井裏に、断熱材を入れましょう。浴室の天井に断熱機能があれば、熱をうまく逃がし、上がった水蒸気が水滴になるのを防いでくれます。浴室全体の結露にも効果を期待できるでしょう。なお、断熱材工事は、必ず専門業者に相談してください。

寒い冬は浴室内の結露に注意!

浴室天井がカビだらけでは、リラックスして入浴できません。カビの原因になる結露は、ちょっとした工夫で防ぐことができます。

 

いつも清潔なバスタイムを過ごせるよう、寒い冬は結露に注意してください。

 

筆者:高橋和子/掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。■HP:http://felicia-lab.jp