重曹だけじゃ取れない!手ごわい金属石鹸の効果的な落とし方
お風呂場でよく見かける白っぽい汚れ。お風呂用洗剤で掃除しても、全くキレイにならない……。
その汚れ、もしかしたら「金属石鹸」かもしれません。
金属石鹸はとても手ごわい汚れのため、キレイに取り除くのはなかなか大変です。
そこで今回は、金属石鹸の効果的な落とし方をご紹介します。
金属石鹸ほど硬い汚れは、重曹の研磨作用だけでは擦り落とせない
金属石鹸は、水回りでよく見られる汚れです。
水が蒸発した際、水道水に含まれる成分のカルシウムやマグネシウムが残ったものが「水アカ」となり、そこに石鹸カスや皮脂成分が混ざると、白っぽくざらついた「金属石鹸」となります。
金属石鹸は、手ごわい“こびりつき汚れ”で、掃除するには手間が必要。というのも、金属石鹸ほど硬い汚れは、重曹の研磨作用だけでは擦り落とせないことがほとんどなのです。
しかし、重曹に「あるモノ」を混ぜると、金属石鹸を効果的に落としていくことができます。
それは「クエン酸と液体石鹸」。
クエン酸は水アカを落とし、界面活性作用のある液体石鹸が汚れを包み込んで除去します。石鹸カスを落とすのに適した重曹にクエン酸と液体石鹸を混ぜることで、3つの天然素材の力によって手ごわい金属石鹸も撃退できるのです。
いずれもドラッグストアやホームセンターで購入できますが、液体石鹸は食器洗い用などの合成洗剤ではなく、成分表に「純石鹸」と記載されたものを使用することをおすすめします。お肌に触れても心配ない天然素材で掃除するのが身体にも環境にも安心です。
重曹+クエン酸+液体石鹸!3つの天然素材で金属石鹸を根気よく撃退!
【用意するモノ】
・重曹100g
・クエン酸 大さじ1
・液体石鹸 大さじ2
・硬めのブラシ
・水適量
作り方は簡単。重曹、クエン酸、液体石鹸を混ぜ、水を少量ずつ入れていきます。金属石鹸に付着させるため、ペースト状にしておいてください。
※混ぜている際に発泡しますが、有毒なものではありません。
【掃除手順】
1.作った洗剤を金属石鹸全体に塗布します。
2.その上からラップで覆い、洗剤を金属石鹸に染み込ませます。
3.30分以上置いてからラップを外し、硬めのブラシで削るように擦り落としていきます。
金属石鹸は手ごわい汚れですので、根気よく落としていかなければなりません。硬めのブラシ以外に、不要なプラスチックカードや物差しなどで金属石鹸を剥がし落とすのも良いでしょう。
※クエン酸はハイターなどの塩素系洗剤と混ぜると、有毒ガスが発生します。絶対に一緒に使用しないでください。
毎日のこまめな掃除が金属石鹸の発生を防ぐカギ!
金属石鹸をキレイにできたら、予防することを考えましょう。水アカや石鹸カスが溜まらないように汚れはすぐ洗い流し、乾いたタオルで水滴を拭き取るようにしてください。
「お風呂上りにバスタオルで浴室を拭く」「洗顔後に使用したフェイスタオルで洗面台を拭く」といったことを習慣にすれば、金属石鹸が発生することは無くなります。
面倒と思わず、こまめな掃除で綺麗な水回りを保ってくださいね。
筆者:中西直美/片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。■HP:http://kireini-naro.com/