窓が無くても大丈夫!カビを予防する浴室の簡単換気術
「浴室のカビを防ぐには『換気』が大事!」とはよくいわれます。
確かに、換気はカビの発生を防ぐための重要ポイントではあるのですが、マンションなどの構造上、浴室に窓が無い住まいも少なくありません。
そんな住まいでは、どのようにすれば効果的に浴室を換気することができるのでしょうか?
最も簡単で効果的な浴室のカビ予防が「換気」!
こまめに掃除をしているはずなのに、すぐにカビが発生し、あっという間に繁殖してしまう……。浴室にカビが繁殖しやすい原因は主に3つあります。
1.カビの栄養となる「石鹸カス」や「皮脂」が豊富
2.カビが繁殖するのに適した温度(20℃~30℃)
3.カビが繁殖するのに適した湿度(80%以上)
こうして見てみると、浴室はカビにとって理想の環境なのです。しかし、この3つのうちどれか1つでも欠ければ、カビは繁殖しにくくなります。
「石鹸カス」や「皮脂」を取り除こうと思えば、徹底的な掃除が必要。また、浴室乾燥が付いていれば温度を調整できますが、窓同様に無いところもあるでしょう。
そうなると残りは「湿度」。換気するだけで浴室内の湿度を下げることができるため、実はこれが最も簡単で効果的なカビ予防につながります。
入浴後は扉を閉めて浴室が乾くまで換気扇を回す
窓が無い浴室を換気するには「換気扇を回す」か「浴室の扉を開けるか」の二択。
ただ、入浴直後に浴室の扉を開けっぱなしにすることは控えましょう。湿気が充満した洗面所にカビが繁殖してしまいます。洗面所のクロスにカビが発生してしまえば、お掃除するのが格段に難しくなり、最終的には貼り替えなければならない事態に陥ることも。そのため、入浴後は扉を閉めて浴室が乾くまで換気扇を回すようにしてください。
もしかしたら電気代が気になるかもしれませんが、浴室の換気扇は意外と電気代がかからないものです。浴室の換気扇の平均的な消費電力は20W前後。1kWhが25円だとして、24時間回しても浴室の換気扇にかかる1か月の電気代は360円ほど(※電気料金は電力会社によって異なります)。最近の換気扇は省エネ設計ですので、電気代はもっと安いこともあるでしょう。カビ取り洗剤を購入したり、掃除に時間を費やしたりすることを考えれば、換気扇を常時回しておくのは決して高くはありません。
なお、換気扇を回すことと合わせて行っておきたいのが浴室内の水滴を拭き取ること。入浴後に身体を拭いたバスタオルで、さっと拭き取るだけでOK。先に水滴を拭き取っておけば早く換気ができ、その分の電気代も浮くので一石二鳥です。
換気扇を使用するだけで浴室内のカビの発生は防げる!
窓が無くても、換気扇を使用するだけでカビの発生を十分に防ぐことができます。
浴室のカビ予防のために「入浴後に水滴を拭き取る」「浴室の扉を閉める」「換気扇を回す」の3ステップを習慣にし、浴室の湿度を下げるようにしましょう。
筆者:中西直美/片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。■HP:http://kireini-naro.com/